オメガバ。ロシアとドイツの狼たちによる副官争奪戦。

柔らかい風に、ヴォルフは思わず目を細めた。ふんわりと漂う石鹸の香りが、鼻を擽る。  ティーリケの匂いは優しい。蝶を誘う花の強烈な、甘い香りでもなく、香水が掻き混ざったような、鼻を刺す臭いでもない。  誰も惹き付けない代わりに、誰も拒まない。ティーリケ自身も、そのような人柄だった。 「ハイン?」  ティーリケが不思議そうに首を傾げる。ヴォルフはなんでもないと頭を振った。

憧れのイェーガーを追って、モスクワ支社への赴任を決めたものの、言葉はわからないし、イェーガーはすでに優秀な部下と親しげだし、ヴォルフはロシアへ来たことを、早々に後悔し始めていた。しかもイェーガーと仲のよい部下のティーリケは、頭も固く、冗談も通じず、絶対にわかり合えない人種であった。  毎日何を楽しみに生きているのかわからないこの男と、客先回りのたびにペアを組まされるのは、ひとえにヴォルフが言葉に不自由しているからである。ティーリケはロシア語に長けていた。真面目な彼は、語学の習得にも手を抜かなかった。 「もうここに来て何か月だ。少しは喋れるようにならないと不便だろう」 「だってロシア語難しいんだもん」 「君はアルファなのに勉学は苦手なんだな」  ちくりと感じた痛みを、ヴォルフは無視することができなかった。第二の性なんて馬鹿らしい。神はなぜ、こんな余計なものを作ったのだろうか。アルファのくせに、アルファだから、アルファなのに。いい加減うんざりする。  ヴォルフは昔から、勉強が得意なほうではなかった。身体能力は高く、体格にも恵まれていたが、学校の成績はいまいちで、両親たちはいつも溜息をついていた。ようやく産まれたアルファの子は、優秀とはいえなかった。 「うるさいなあ……。別にアルファだからって関係ないだろ」  思ったよりも弱気な声が出てしまい、ヴォルフは黙り込んだ。隣を歩く男にだけは、弱みを見せたくなかった。  ふたりの間に沈黙が流れる。やっぱりこいつ、苦手だ。

「つまらなさそうな顔だな」  優しい声に顔を上げると、イェーガーが紙カップのコーヒーを差し出している。オフィスの近くにあるコーヒースタンドのものだ。そこはヴォルフのお気に入りの店でもあった。元気のない部下のために、わざわざ買ってきたのだろう。イェーガーの優しさが嬉しくて、ヴォルフは精一杯元気に礼を言った。 「ありがとうございます! ここのコーヒー大好きだって、覚えてくれてたんですね」 「あれだけ毎日飲んでるところを見れば、誰だって覚えるさ」  イェーガーの隣は落ち着く。同じアルファの性を持つ彼は、ヴォルフと違い優秀で、ひとを惹き付けてやまない魅力に溢れている。 「イェーガーは、すごいですね。みんなに尊敬されて。俺なんて全然……」 「そんなことはない」  彼の蒼い瞳は、有無を言わせぬほどの力に満ちていた。 「お前は誰よりも優しい。もっと自信を持て」 「そうですかね……」 「ああ。自信を持てば自分がわかる。自分を知らなければ、できることもうまくいかなくなるぞ」  イェーガーはふっと微笑んだ。 「客が来たようだ」 「え、客?」 「お前に用があるんじゃないか?」  ふたりのもとへ、ひとりの男が近づいてくる。眉をぎゅっと寄せ、大股でこちらへ向かうティーリケは、遠目から見てもあまり穏やかでない雰囲気を醸し出している。 「どうかしたか」 「お疲れ様です、イェーガー。ハインに用がありまして」 「俺? ええっと、何かやらかしたっけ?」  ヴォルフは恐る恐る、ティーリケの顔を覗き込んだ。彼は相変わらず怖い顔をしているが、怒っているわけではなさそうだった。 「そうじゃない。君は何も悪くない。どちらかと言えば、私のほうがやってしまったというか」  ティーリケがきまずそうに、イェーガーが視線を投げる。彼らの有能なボスは首を振って、席を外そうかと尋ねた。 「いえ、大したことではないので。ハイン、この前はすまなかった」  褐色の瞳が、真っ直ぐにヴォルフを見つめる。初めて彼の目をまともに見た。とても美しい色だ。 「君を不当な言葉で傷つけてしまった」 「いいよ、別に。気にしてないし。それに慣れてるし」 「慣れてる?」  ティーリケは眉間の皺を濃くした。余計なことを言ってまた怒らせたのではないかと、ヴォルフは内心びくついたが、彼から出たのは意外な言葉だった。 「それは、大変だったな」  皺はまだ深いが、森の木々を思わせる瞳は、優しく光を宿している。ヴォルフの直感が伝えていた。彼は信用できると。 「仲直りもできたようだな」  イェーガーは我がことのように嬉しそうだった。 「さて、明日は前々から伝えているように大事なコンペティションがある。しっかり準備しておけ」 「はい!」 「わかりました」  見慣れたティーリケの横顔が、いつもとは違うものに見えた。

たくさんの見知らぬ人間たちで溢れ返る会場は、少しだけ息苦しかったが、ヴォルフはこの熱気が嫌いではなかった。人見知りするタイプではないし、別の会社の人間との交流は楽しい。学べることも多くある。 「それもお前のよいところだよ」  イェーガーは優しく微笑んだ。  ティーリケはヴォルフと対照的に、さっきから落ち着きなく視線を彷徨わせている。コンペティションへの緊張もあるが、もともと人の多い場所が苦手なのかもしれない。 「大丈夫か?」 「多分……。水を貰ってくる」  そう言いつつ、覚束ない足取りのティーリケを心配し、ヴォルフも隣に並んで歩き出す。 「こういう場所は苦手で」 「そうかな。楽しいと思うけど」 「君はすごいな」  水を飲んだティーリケは、少し落ち着ついたらしく、顔色も元に戻っていた。 「早く戻ろう。イェーガーをひとりにしてしまった」 「あのひとなら大丈夫だって」  ひとの波を掻き分け、ようやく見つけた彼らのボスは目を輝かせ、珍しく興奮している。 「イヴシュキンたちが来ている」  ヴォルフとティーリケは顔を見合わせた。 イヴシュキン。この前客先で出会った、別会社の社員の名だ。イェーガーは彼を大層気に入り、以来ずっと追いかけ回している。 曰く、「運命のひと」だとか。 「イヴシュキン!」  同僚たちと談笑していたイヴシュキンは、駆け寄ってくるイェーガーを見て顔を顰めた。 「またあんたか」 「久し振りだな! 元気だったか? うしろは同僚か? 私も部下たちと一緒に来ているんだ」  一気に捲くし立てるイェーガーに、イヴシュキンは若干、いやかなり引いている。周りにいる、彼の同僚たちも、遠巻きに見守っていた。  ヴォルフはイヴシュキンをよく見た。確かに綺麗な顔をしている。そして細い首に不釣り合いな、太い首輪が真っ先に目に入る。よく見ると、彼の他にもうひとり、首輪をつけた人間がいた。背が高く、こちらも美しい青年だった。 甘い香りが鼻を擽った。 「おい、ドイツ野郎」  突然耳に入った声に、ヴォルフは我に返る。乱暴なそれは、随分下のほうから聞こえた。 「ボスが困っているだろ。今すぐ離れろ」  小柄な男がひとり、イェーガーの前に立ち塞がった。不遜な態度で睨みつける彼は、口調も粗暴で、言動の端々から荒々しさを感じる。  ティーリケは眉根を寄せ、視線を逸らした。真面目な彼が最も苦手とする人物であることは、ヴォルフにもわかった。

「あんなイェーガー初めて見た」 「俺も。付き合いはそこそこ長いけど、誰かを追い回すなんてことなかったし」  資料を抱え、会社までの道のりをふたりで歩く。 「付き合っても長続きしなかったし、そもそもイェーガーはいつだって告白される側だったからなあ」 「それがなぜ」 「さあ。確かにかわいい子だったけどさ。本人は運命のひとだって」 「運命……」  ティーリケがぽつりと呟いた。 「番なんてただの噂だと思ってたけど、案外あるのかもなあ」  そうでなければ、イェーガーの執着ぶりを説明できない。 「君にも運命のひとがいるのか?」 「そうかもね」 「早く見つかるといいな」  そう言って微笑むティーリケを見ると、なぜか苦しくなって、そんなものいるわけないよと、小さな声で呟いた。

先週は散々だった。  妙なドイツ人に付き纏われ、イヴシュキンはすっかり疲れ切っていた。  この間のコンペティションでもしつこく迫られ、引き離そうとしたヴォルチョクは、逆にドイツ人の部下のひとりに追い返されてしまった。堅物そうで潔癖、僅かな汚れも許すことができないであろうその男は、ヴォルチョクが最も苦手とする人物だった。 「大変だったな」  ヴォルチョクは労うように、イヴシュキンの肩を叩いた。 「なんなんだ、あいつ」 「また絡まれたらすぐに言ってくださいよ」 「わかった、わかった」  笑顔でそう返すイヴシュキンに、ヴォルチョクは内心ほっとしていた。  ドイツ人はイヴシュキンを「運命のひと」だと言っていた。あの容姿に、エリート然とした態度。まだ若いが、高い地位にいるようだった。間違いなくアルファだろう。  ヴォルチョクはイヴシュキンの首に巻き付いている、太い首輪を見た。ベータであるヴォルチョクに、彼らの苦悩はわからない。イヴシュキンの隣で冗談を言ってやるくらいしか、彼にはできなかった。

ヴォルチョクにとって不幸なことに、いけ好かないドイツ人との再会はすぐに訪れた。  休日の昼下がり、ヴォルチョクはいつものように、カフェで本を読んでいた。ここは彼の行きつけの店で、マスターとも仲がよかった。窓際の席に座り、コーヒーを片手に本を広げる。それがヴォルチョクの習慣になっていた。  あと数ページしか残っていない。そろそろ次の本を出そうと、向かいの席に置いたバッグに手を伸ばそうとしたとき。 「おっと」  背後の気配に気づけなかった。何か柔らかいものにぶつかり、思わずよろける。がしゃんと、ガラスが割れる音と、小さな悲鳴が聞こえた。 「ああ、すみません」 「いやこっちこそ、よく見ていなかっ、た……げっ!」  相手の顔を見た瞬間、ヴォルチョクは固まった。ぶつかった男のほうも、はっと目を見開く。 「あなた、あのときの……!」  よく晴れた休日の午後、ふたりの男は睨み合う。

ティーリケのアイスティーは、ヴォルチョクが弁償してやることにした。申し訳ないというより、この男に菓子を作りたくなかったという気持ちのほうが強い。  新しく出されたアイスティーを目の前に、ティーリケは神妙な顔で座っている。 「なんだよ、嫌なら飲まなくていいんだぞ」 「その言い方はなんです。そもそもあなたが最初にぶつかってきたんじゃないですか」 「うるせえなあ。だから新しいの買ってやっただろう」  ヴォルチョクは残りのコーヒーを一気に飲み干した。最悪の休日になってしまった。 「うわ、ジャケット濡れてる」 「え?」  恐らく、先程のアイスティーだろう。ヴォルチョクは慌てて荷物を確認する。幸い、本は濡れていないようだった。他の荷物も無事だ。 「クリーニングに出します」 「いいって。そもそもの原因は俺だし」 「それでは駄目です」  頑固な男に圧され、ヴォルチョクは仕方なくジャケットを渡した。 「次に会うときまでに綺麗にしておきますので」  やれやれ、またこいつと会わなければならないのか。  ヴォルチョクは溜息をついたが、不思議と嫌な気はしなかった。

ティーリケは約束通り、染み抜きしたジャケットを持ってやって来た。むしろ、前の状態より綺麗になっている。 「いつも使っているところに頼みました」 「新品みたいだ」  ジャケットを受け取り、用は済んだが、なんとなくそのまま帰るのは惜しい気がした。  ふたりは他愛もない話をしながら、街を歩いた。途中本屋を見つけ、ヴォルチョクが寄っていいいかと尋ねると、相手は意外そうに目を丸くした。 「本、お好きなんですね」 「なんだよ。似合わないってか?」 「いえ、そんなことは」 「別にいいよ。よく言われる」  そう言えば、あのときも本を読んでいましたねと、ティーリケは微笑む。子供のよう無邪気だが、どこか妖艶さと、手を触れれば消えてしまうような柔らかさを持った、不思議な笑みだった。目を逸らすことができない。 「私も通勤中によく読みます」  そのあとは、本の話で盛り上がった。本屋で物色しながら、最近読んだ本や、お気に入りの一冊について、熱く語り合う。どこか落ち着ける場所に入ろうとカフェに入り、また長い時間話した。初めて会ったときのティーリケに対する悪印象は、もうヴォルチョクの中になかった。

パアン、と乾いた音が響く。  ヴォルチョクは感嘆の声を上げた。 「やるな」 「あなたほどではありません」 「いや、ブランクがあるって言ってたけど、ちゃんと撃ててるじゃないか」  ティーリケは恥ずかしそうにはにかんだ。一緒に過ごすうちにわかったことだが、彼は笑うと幼さが滲む。普段仏頂面な分、その落差に思わず見惚れてしまう。  ティーリケに狩猟の趣味があると知ったヴォルチョクは、早速森へ誘った。ここには彼が所持する小屋があった。古いが、それなりに広く、立派なものだ。ヴォルチョクは毎年ここで夏を過ごす。  今日の収穫は鹿が一頭、鴨が二羽、キノコを数十個。  ヴォルチョクは慣れた手つきで動物たちを捌いていく。それを横からティーリケが、興味津々といった面持ちで見守る。  やがて肉の焼ける香ばしい匂いが、辺りに漂い始める。ぐうっと腹の鳴る音が聞こえる。 「ちょっと待ってな。もうすぐだから」  音の主は真っ赤になって頷いた。  ヴォルチョクは皿に肉と、様々な種類のキノコを載せた。皿を受け取ったティーリケは、夢中になってフォークを動かした。口いっぱいに頬張る姿は、リスやネズミなどの小動物を連想させる。 「慌てなくても誰も盗らねえよ」  ティーリケはこくりと喉を動かし、恥ずかしそうに俯く。 「すみません、とても美味しくて」 「それだけ喜んでくれたら、作り甲斐もある」  食事のあと、ティーリケが持って来てくれた紅茶を淹れた。その香りだけで、決して安いものではないと、詳しいほうではないヴォルチョクにもわかった。 「あなたの上司の方がつけていたあの首輪は……」 「オメガなんだよ。うちのチームにはあとひとりいる」 「珍しいですね」 「そういうあんたんとこも、他のふたりはアルファだろ?」 「ええ、まあ」  ティーリケの顔に影が見える。 「第二の性なんて関係ないと思ってましたが、なかなかうまくいきませんね。不必要に傷つけてしまうことも多くて」  カップの液体は、もうほとんど温かさを残していない。 「もどかしいです」  ヴォルチョクはふたりの男の顔を思い浮かべていた。野心に溢れる彼の上司と、もうひとり。図体ばかり大きい、少し生意気だが優しい青年。 「わかるよ、あんたの気持ち」  示された道がないという生き方も、なかなか難しい。 「俺たち似た者同士だな」  ヴォルチョクがそう言うと、ティーリケはようやく笑った。

「よし、終わった。飲みに行くぞ、飲みに!」 「悪いけど俺はパス」 「なんだよ、つれないなあ。この間も駄目だったのに」 「悪い悪い」  荷物をまとめ、ヴォルチョクは急いでオフィスを出た。もうすぐ十九時半になる。約束の時間は二十時。駅まで走れば間に合うだろう。 「あれ、帰るの?」  トイレから戻ってきたらしいイオノフが首を傾げる。 「ああ、約束があるんだ」 「またあのひとと?」  やはり親友にはお見通しらしい。イオノフはふわりと微笑んだ。 「嬉しいそうだね、ディミヤン」 「は」 「そのひとのことが好きなんだね」  好き、なのだろうか。ティーリケのことが。すぐに顔を浮かべてしまうくらいには、彼を思っている。それが「好き」なのかどうかはわからないが、今だって早く彼の顔が見たい。 「もし会うことができたら、いちばん最初に俺に紹介してね」  親友は軽やかに立ち去っていった。

食事をし、いつものように本屋に立ち寄ってから、ヴォルチョクとティーリケは駅に向かった。 「来週空いてます?」  次の予定へ誘い合うことは、最早ふたりの中で珍しいことではなくなっていた。 「父の友人から招待券をいただきまして」  そう言ってティーリケは鞄の中からチケットを二枚取り出す。 「来週までなんです。よかったら差し上げます」 「これ高級ホテルのやつじゃないか」 「ペア券ですが、私は一緒に行く相手がいませんし……」  二枚のチケットを受け取る。彼もこれといって、一緒に行く相手などいない。目の前の男を除いて。 「じゃあもらっとく。あんた来週は?」 「休日は特に何もありませんが」 「だったら一緒に行こうぜ」  ティーリケは笑うところを見たくて、ヴォルチョクは明るい声で言った。

やっぱり断ればよかった。  ヴォルフは今になって後悔していた。  アルファとオメガのみが参加できるパーティーなんて、くだらない。会場であるホテルの外にも、甘い匂いに理性を揺さぶられ、目を爛々と光らせるアルファたちがそこらにいる。  確かにここの匂いは酷い。立っているだけで眩暈がしてくる。自分はあまり影響を受けないほうだと思っていたヴォルフも、今日だけは考えを改めざるを得ない。  パーティーへ誘ってきた友人たちに手を引かれ、ヴォルフは会場に向かって歩を進める。 「ハイン?」  突然聞こえた自分の名前に振り向く。 「奇遇だな、こんなところで」 「……ティーリケ」  今、この世で最も会いたくなかった人間がそこにいた。 「友達か? はじめまして。ハインの会社の同僚です。彼にはお世話になってます。いえ、そんなことありませんよ。いつも助けられています。みなさん、学校のお友達ですか? そうですか。仲がよいですね。……へえ、そういう催し物が。私たちには関係ありませんね。ベータですから」  周りの音が遠くなっていく。それなのに、ティーリケの声だけが、鮮明に耳で響いた。 「それじゃあ、ハイン。邪魔して悪かったな」 (それだけ?)  離れようとするティーリケの腕を、ヴォルフは掴んだ。そばにいたロシア人の男が顔を顰めたが、気にする余裕などなかった。 「行くな」  友人たちは怪訝そうに眉を寄せている。ロシア人の男は相変わらずヴォルフを睨んでいる。ティーリケは不思議そうに褐色の瞳を瞬かせる。  それでもこの手は離さない。離してしまえば、きっと死ぬまで後悔すると、ヴォルフにはわかっていた。